17年分の「想い」をのせて。高校生がつないだ超小型人工衛星「てるてる」が映画に
長野県駒ケ根工業高等学校で17年間受け継がれてきた超小型人工衛星「てるてる」の挑戦が、ドキュメンタリー映画に。完成に向けたクラウドファンディングが11月30日まで実施中です。
17年。
高校生が3年ごとに入れ替わるとしたら、5〜6世代分にもなる長い時間です。
そのあいだ、長野県駒ケ根工業高等学校では、ひとつの宇宙への挑戦が途切れることなく受け継がれてきました。超小型人工衛星「てるてる」のプロジェクトです。
その歩みを追ったドキュメンタリー映画『てるてる〜想いをつなぐ超小型人工衛星〜』を、株式会社爽風企画新社が制作中。完成に向けて、MOTION GALLERYでクラウドファンディングが始まっています。

「先輩から後輩へ」渡されていくバトン
高校生がプロジェクトに関われるのは、長くても3年ほど。完成を見届けられないまま卒業していく生徒が多くいます。限られた時間の中で、技術や経験だけでなく、宇宙への夢や想いも次の世代へ。まるで手から手へそっと渡されるバトンのように、「てるてる」への挑戦はつながってきました。
本作が見つめるのは、その長い時間の積み重ねと、プロジェクトに関わった人々の姿です。
人工衛星というと、どこか遠い世界の話に聞こえるかもしれません。けれど、そこにあるのは教室や作業場で過ごした、ひとりひとりの高校生の日々。そう思うと、ぐっと身近に感じられます。
「てるてる」(正式名称:HMU-SAT2)は、駒ケ根工業高校と地元・工房大倉、北海道科学大学が共同で開発した、手のひらサイズの人工衛星のこと。2025年10月にH3ロケットで打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)へ。2026年2月、宇宙飛行士の手で宇宙へと放出されました。
宇宙での役目は、地球に向けて「光のメッセージ」を送ること。LEDをモールス信号のように点滅させながら、約90分で地球を一周し、日本の上空も1日2回通ります。その光は、長野県の東京大学木曽観測所などが望遠鏡でとらえようとしています。

「約3年間」の密着から見えてきたもの
制作チームは約3年間にわたって現地で取材・撮影を続け、高校生や関係者たちを記録してきました。描かれるのは、技術的なテーマだけではありません。
世代交代の中で受け継がれる知識。失敗や試行錯誤。人から人へ渡されていく想い。
宇宙開発やものづくりが好きな人はもちろん、教育や技術継承、地域で育まれる挑戦のあり方に関心がある人にも届けたい。制作側はそんな思いを込めています。
工業教育、探究、STEAM、世代を超えた技術継承。教育的な側面からも見どころの多い一本になりそうです。

制作は「約90%」、あとは最後の仕上げへ
映画はすでに約90%まで制作が進んでいるとのこと。
残るのは、編集、整音・MA(音のバランスを整える工程)、カラーグレーディング(映像の色味を調整する工程)、音楽制作といった最終仕上げです。料理でいえば、最後の味付けと盛り付けの段階でしょうか。
クラウドファンディングの目標金額は250万円で、今後のスケジュールは次のとおりです。
・2027年春頃 映画完成予定
・2027年初夏頃 東京・長野にて完成披露特別試写会を開催予定
・映画完成後、国内外の映画祭へ順次出品予定
・各リターンは予定時期に合わせて順次提供
募集は11月30日(月)まで。17年続いてきたバトンの、最後の区間を応援できるのは今だけです。

Information
映画『てるてる〜想いをつなぐ超小型人工衛星〜』
長野県駒ケ根工業高等学校で17年間受け継がれてきた超小型人工衛星プロジェクトを、約3年間の密着取材で描くドキュメンタリー。2026年11月30日まで、クラウドファンディングを受付中。
製作:株式会社爽風企画新社
クラウドファンディング:MOTION GALLERY | 目標250万円
URL:https://motion-gallery.net/projects/teruteru